こんばんは。singaporefireです。
ミネルヴァニの成長株投資法を実践していくにあたり、いつでも振り返れるよう彼のSEPAというトレード法を要約します。
SEPAトレード法の5大要素
急成長株の特徴を決める5つの要素。
- トレンド
- ファンダメンタルズ
- 上昇のきっかけ
- 買い場
- 売り場
1. トレンド
急成長株の特徴
急成長株には以下のような明確な特徴がある。
- 若い (IPOから1~2年以内)
- 小型株か中型株(時価総額と発行済み株式が比較的少ない)
- 高いPER
4つのステージ分析
4つのステージは会社の利益サイクルと比較するために使う。
- 第1ステージ(底固め)- 機関投資家は無関心
- 第2ステージ(上昇局面)- 機関投資家の買い集め
- 第3ステージ(天井圏)- 機関投資家の売り抜け
- 第4ステージ(下落局面)- 投げ売り
第1ステージの特徴
- 株価は200日SMAの近くで上下
- 出来高は少ない
- 数か月から数年続くこともある
- 底値では買おうとしない
第2ステージの特徴
- トレンドテンプレート(※)を満たす
- ステージ移行時、52週安値から25~30%は必ず上げている
- 出来高は上昇で多く、押し目で少ない
トレンドテンプレート(※)
第2ステージにあると判定するためのテンプレート。
- 株価 > 50日SMA > 150日SMA > 200日SMA
- 株価が52週”安値”より30%以上高い
- 株価が52週”高値”から25%以内にある
- 200日SMA上昇トレンドが1カ月間続いている
- Relative Strengthのラインキングが70以上
第2ステージのベース
- 3~5つのベース(横ばい圏)が形成される
- 1つのベースは通常5~26週続く
- ベース1、ベース2が絶好の取引機会
第3ステージの特徴
- ボラティティが高くなる
- 出来高を伴って下にブレイクする
- 株価は200日SMAを下抜く
- 200日SMAは横ばい
第4ステージの特徴
- 株価が200日SMAを下回る
- 株価は52週安値かまたそれに近い
- 安値と高値の切り下げが階段状に続く
- 下落時に出来高が上昇、戻りでは減る
2. ファンダメンタルズ
会社の6つのカテゴリー
急成長株の90%は先導株である。先導株を追ってトレードを行う。
- 先導株
- 大手ライバル企業
- 機関投資家好みの銘柄
- 業績回復銘柄
- 循環株
- かつての先導株と出遅れ株
先導株の特徴
新たな強気相場の4~8週間に新高値をつける銘柄は真の先導株。
- 先導株→セクター→市場平均→出遅れ株
- 株価指数が上昇を始めたころに新高値に入る
- 常にPERが高く割高にみえる
- 最も力強く上昇する先導株に投資をする
急成長株が偏るセクター
歴史的に大きな利益をもたらす銘柄は以下の業種に偏る傾向がある。
- 消費財・小売
- ハイテク、コンピューター、ソフトウェア、それらの関連銘柄
- 医薬品、医療関連、バイオテクノロジー
- レジャー・娯楽
ファンダメンタルズ
急成長株の強さは売上高、利益、利益率の向上と成長に現れる。
- コード33(売上高、利益、利益率の3つが3四半期連続で加速)
- 過去2~4四半期に前年同期比で30%~40%以上の増益
- 過去1~2年の売上高、利益が加速度的に伸びているか
機関投資家が好む銘柄
株価は機関投資家が動かす。その流れに乗る必要がある。
- サプライズ決算
- 売上高とEPSの加速
- 利益率の上昇
- 過去の水準を超えるEPS
- 年間EPSの大きな上昇
- 今後も売上高とEPSの加速が続きそうな兆候
3. 上昇のきっかけ
上昇のきっかけは予想か予想外のどちらか。
- ニュース、イベントなどの予想
- ビジネスの重要な変化に関する予想
- 予想外の決算(サプライズ決算)
- アナリストが予想を上方修正
4. 買い場
適切な買い場とは
ファンダメンタルズだけで購入せず必ず買い場を待つ。
- 第2ステージにある
- VCP(ボラティリティの低下パターン)と適切なベース形成
- VCPは大体2~4回、ボラティティが半減すると理想的
- VCPの終盤は出来高が激減、弱い投資家の売りが枯れる
- 必ずピボットポイントを突き抜けるのを待つ
- スクワットの場合は1日~2日待つ
ブレイクアウトが上手くいくと株価は20日SMAで持ちこたえ、以降は上昇する。
IPO後間もない会社の注意点
以下の条件に合う第1ベースの形成を必ず確認してから投資する。
- 3~5週間のベース継続
- 25%~35%以上の調整をしていない
5. 売り場
リスク管理に関するルール
必ず規律を守ること。
- 損益レシオは最低でも2:1、3:1が望ましい
- 買い価格より10%も下げる場合は手仕舞うこと
- 損切りは益分岐点まで引き上げてもよい
- ナンピンは敗者の戦略
- 勝率が悪い場合は1回のトレード金額を半減する
- 勝率が良い場合は1回のトレードを徐々に増やす
その他
- 分散化に頼りすぎると並外れたパフォーマンスは達成できない
- 持ち株は4~6に限定する